【ホーチミン】2日目
ずいぶん時間があいてしまった。
好きなことでも、いざブログとして書こうと思うとなかなか腰が上がらないもんだ。
遅くなったけれども、ホーチミン旅2日目。
買い物がメインの2日目
ベトナム雑貨のキッチュさが好きで、雑貨をいろいろ買おうと思っていたのだった。
ドンコイ通りに向かい、いろいろお店をチラ見。パステルブルーがかわいい
「KITO」という店に入ってみる。
隠れ家雑貨店みたいな感じで、細い入り口を抜けて階段を上がった中2階にあるお店。
ぎゃあかわいい!
まさに、こんなのがほしかったんだよ!!
中2階なので天井がものすごく低い。
日本語がちょっとできるベトナム人のおじさんが1人で店番していた。
急須とか超かわいい。
買おうと思ったんだけど、茶漉しが入ってなかったのでやめといた。あと洗いにくそうだし。でも超絶にかわいい。大好き。
このKITOってお店で747,000ドン(3,700円ぐらい)買った。いっぱい買ったからか、小さい刺繍の入れ物をプレゼントしてもらった。
値切るべきかどうか不明だったので、正規の値段です。値切ってもいいのかもね。
そのほかにもドンコイ通りのお店を3件ぐらい周って、お茶やら刺繍の入れ物やらバッチャン焼きの食器などなどなんやかんやと購入。
お昼はドンコイ通り沿いの「フォー24」で。
チキンのフォーとコーラのセットと333。90,000ドン(約450円)。おいしい。
この333ってビール、ちょっとハチミツ入ってんのかしらって思うようなほのかな甘みがありますね。
ドンコイ通り沿いのフォー24の店内。なんかおしゃれでした。
この後、ガイドブックで見て気になっていたバインミーのお店へ、タクシーで。
タクシーのお兄さん、カーナビの使い方に慣れていないらしく、曲がるべき道を2回ほど通り過ぎる。「ちょっと、過ぎてる過ぎてる!」って日本語で言ったら、ソーリー的な感じで笑顔を見せてきた。そして、おそらくベトナム語で「暑くない?」「クーラーちゃんと自分の方に向けなよ」などと気を遣ってきたのだった笑 タクシー運賃は75,000ドン(約375円)。
ちょっと離れた位置にあるとガイドブックに書いてた「バインミー トゥオイ」。パンにこだわりがあって、焼きたてパンと具材が分かれて出てくるらしく、とても興味があったのだった。
先にお金払うパターンなのか、席で注文するパターンなのかよくわからない中、なんとなく2階へ上がってなんとなく座ったら、注文を取りに来てくれました。
お客さんはほとんど、現地の人ばかりだったように思う。
きたーーー! 念願の、やーーーつーーー!!
いちばんポピュラーなやつをくださいって注文しました。
ガイドブックでは全部の具材がお皿の上に乗ってるパターンだったけど、提供されたのは野菜だけが外に出てる状態だった。
パンの中には、ソーセージとハム、パテが入ってる。ほおん、これがいちばんポピュラーなのね。
ぜーんぶ挟んでガブッと。うんまーい!
パンがやわらかいパターンのやつですな。好みによりけりだけど、個人的にはニューランのサクサクパンのが好きです。
すべてたいらげ、荷物も多いのでタクシーに乗車してホテルへいったん戻る。
タクシー運賃は39,000ドン(約200円)で50,000ドンを渡したら、10,000ドンしかお釣りをくれないという事態発生。「え、あと1000ドンは?」て日本語で言ったら、この運転手、ものすごい勢いで怒りながら1000ドンをよこしてきた。早く降りろや的なジェスチャーもしてきて、降りたら降りたで窓をあけてベトナム語で暴言はかれたっぽい。
チップとしてよこせや、的なことだったのかな。それならお釣りからいくらかチップ抜き取りまっせ、みたいなこと言ってくれたら全然いいのに。1000ドン(約5円)なわけだし。タクシー難しい!
ホテルで少し休んで、ベンタイン市場へ繰り出す。
ベンタイン市場は、客引きが相当すごいというレポートがたくさんあったけれど、思ったほどではなかった印象。たしかに声はかけられるけれど、無視して通り過ぎればとくに問題なし。
で、旅行に行くとなぜだか靴が欲しくなるのでスニーカーを見ていると、「オネサン、オネサン、ハイテッテ」とおばちゃん。2足買ったら安くなる? と聞いて、VANSの真っ黒なスニーカーとNIKEのメッシュスニーカーを購入。2つで245万ドンから220万ドン(約11,000円)にしてもらったはいいけれど、よくよく考えたらこのVANSもNIKEもおそらくニセモノだし、もっともっと下げられたはず。くぅー!
ベンタイン市場を出て、idカフェへ。
薄暗くておしゃれな店内。2階もあったっぽい。
idカフェで、アイスホワイトコーヒー。ここのはちょっと苦味がある感じ。けれど、うまいにはちがいない。60,000ドン(約300円)です。
次は、ホーチミンが一望できるという「スカイデッキ」が入っている高層ビルへ。
ここへ来た目的は映画。台湾で、現地のミニシアター的なところに行ったのが思いの外楽しく、今回もベトナムで映画を見てみようと思ったのだった。
本当はミニシアターみたいな映画館に行きたかったんだけど、検索しても見当たらなかったので、シネコンです。「BHD CINEPLEX」。
日本でもちょうど公開になった「KONG」を上映してたので、コレに決定。鑑賞料は98,000ドン(約490円)だった気がする。にしてもやすい。
現地の人たちは、上映中でもおかまいなしにしゃべりまくり。その分リアクションも大きくて、笑い声とか賑やかでした。終わったら、エンドロールが流れてるのに客電が点いたり、ベトナム人たちも「はい終了ー」って感じで出て行ったりするのが日本と違うところだった。わたしもベトナム人たちに続いて早々に映画館を出たんだけど、あとで町山智浩さんの「KONG」の解説を聞いたら、エンドロールのあとにある仕掛けがあるから、逃さずに見るようにって言っててアチャーってなった。
映画終わりで20時頃だったので、ホテルの近くまで戻って近所の「フォー24」で夕食。ブンボーフエってフォーだったと思う。魚肉かな? おいしいんだけど、コーヒー2杯でおなかいっぱいだったこともあり、残してしまいました。
以上が2日目。
ベトナムの道を渡るのもだいぶ慣れ、やっと落ち着いてきたという印象。
外国でのタクシーの乗り方はいまだによくわかりません笑
【ホーチミン】出発〜1日目
初めての一人旅を終えて、すぐに2回目を計画した。
行き先はベトナム。なぜならベトナム料理が大好きだから。なるべくうまいものが食べたい。
2泊3日のホーチミン旅行。またしても弾丸である。長期間仕事を停止するという度胸がないのだ。
ベトナムに決めてからいろいろと調べていたのだけれど、あまり治安はよくない場所らしい。果たして大丈夫なのだろうか…不安がよぎるものの、振り切って行くことにする。
ベトナム航空はいいよ!
仕事が泣くほど忙しく、連日睡眠時間3時間とれない中、本当に旅行に行けるのだろうかと不安に思いつつこの日を迎える。
たまらない。
朝10時半発ということで、7時半に家を出る。家を出る直前までバタバタで準備をして、駆け足でシャトルバス乗車。
ついてチェックインを終え、免税店でshu uemuraの美容液を購入し、ようやく落ち着いたところがこの写真。にしても手ぶれがヒドイぜ。
機内はなんと、3列シートわたし以外乗客はいないという状況。
ほかにもポツポツ空いていたりしたので、時期がよかったんだろうな。
白ワインを飲みながらパーソナルモニターでミュージカル映画『パリのアメリカ人』を観る。
日本語吹き替えも字幕もなかったんだけど、やっぱり歌ってのは言葉とか関係ないんだなって思ったよね。「ブラボー!」言いそうになるほどよかった。
ちなみに『ラ・ラ・ランド』はこの映画のオマージュが盛り込まれているそうなのだけれど、最後の怒涛の展開はたしかにララランドさん、オマージュが過ぎてる笑
みんな大好き機内食。
和食と洋食(西アジア)から選べて、わたしは和食を。
メインは鶏の照り煮みたいのだった。
これが結構おいしくて非常に満足。とくに、左下のカニの爪と胡麻豆腐のやつ、わさびが効いててかなり繊細な味わいだった。まさか機内食でこんなハッとするおいしさの食事ができるとは思わず。
ベトナム航空が一気にすきになった。
つ、ついた。
空港を出たら「オネサン、オネサン! タクシ!」って呼び止められ、何も考えずに「おっこりゃいいや」ってな感じでついてって、カウンターで行き先告げて22万ドンを渡し、白い車でホテルまで連れてってもらったんだけど。
あとでベトナムナビとかを見ると、空港では違法の白タクには絶対に乗らないように!って注意喚起されていたのだった。
あのタクシー違法だったのかもね。とくに問題なかったけれど。
何はともあれホテルに到着。
ベンタイン市場からほど近い、GKセントラルホテルにて2泊。
ベルボーイが一生懸命説明してくれたので、チップをはずんだ。
さあさっそくじゃあ出かけますかってカバンをゴソゴソしていたら、ななんと、iPhone充電用のLightningケーブルがない…! 機内で充電していたので、そのまま忘れたのだった。
以前にも機内にPCを忘れたりパスポートを忘れたりしており、そんな自分に心底嫌気がさす。
Lightningケーブルなしで今後生きて行くことは不可能なので、最初の買い物先は電気屋に決定してしまった。
家電量販店のようなところでAppleの純正品を買おうと思ったのだけれど、ケーブル1本で4,000円近くする。
ベトナムの物価であってもLightningケーブルは世界基準で同じ価格帯なのですな。とはいえちょっと4,000円はお高いので、1,500円ぐらいのケーブルを購入。
フォー! フォー! フォー!
家電量販店の近くにあった「フォー・クイン」というフォー屋さんで、遅めの昼食。
メニュー表はベトナム語とローマ字だけでよくわからないので、とりあえずチキンのフォーをお願いしてみた。
念願のフォー!!
本場のコレを食べるために、ここまではるばるやってきたんだよぉ…と泣けてくる。
香草が山盛り。結構入れたけど、入れても入れても減らない。
あと、右上のペットボトル「TEA PLUS」っていうお茶は、うっすーい抹茶味で、ちょい甘だった。これ結構どこでも見かけたペットボトルで(CMもたくさんやってた)、ベトナムではスタンダードだと思われる。
たしかに、ベトナムの暑い気候の中飲むのみぴったりなクセのなさだった。
スタンダードなチキンのフォーを頼んだつもりが、半透明のコイツが入ってた。
コリコリふにゅっとした食感で、まずくはないがうまくもない。ゴムかな…? って想像しはじめたら吐きそうになったので残しました。ごめんなさい。
フォーが65,000ドンに、ティープラスが15,000ドンで計80,000ドン(約400円)。
ドンは0が多いから最初は戸惑ったけど、0を2つ減らして、残りの数字を半分にすれば円に換算できるのだ。
ベトナムに来て驚いたのがバイクの多さ。それでもって、バイクも車も構わずにピーピークラクション鳴らしまくりで熱量がハンパない。
とにかくすごい交通量の中信号がほとんどないので、道路を渡るときにはバイクがビュンビュン往来するところを渡らなくちゃいけないのだけれど、これが最初おっかなすぎて足がすくんだ。
最初は現地の人に付いていって慣れ、その後は死ぬ気持ちでもって自ら道に突入。
バイクや車がこちらに向かっていても、決して立ち止まらず、後戻りもせず、さらに駆け足になることなく、ゆっくり進まなければならないんである。そうしないとまじで死ぬ。
何回か横断すれば後は慣れたもんで、余裕で渡れちゃうようになるんだから人間の順応力ってすごい。
チェーン店「ハイランズ・コーヒー」でベトナムコーヒーも飲んだよー。
スア・ダーの小さいサイズで、29,000ドン(約150円)。
これがめっちゃめちゃおいしかった!!
普段はアメリカンコーヒーやデカフェなどを常飲するカフェイン弱者で、とにかく濃いと聞いていたベトナムコーヒーは飲めるかしらん…と思ってたのだけれど、なぜだかコレならいける。
とにかく濃いし、練乳が入ってものすごく甘くもあるんだけど、極上にうまい。
暑いからっていうのもあるのだろうか。
いい感じに空が紫になって、異国に混じっている感が増していく。
広場も混んでいなくてほどよく涼しい。
「わたしはいま自由だーーー!!」って叫びたい感じ。
1日目のシメとして、お惣菜屋さんの「ニューラン」でバインミーを買う。
絶対に来たかったところのひとつだ。
ホテルに持ち帰って食べます。
コンビニでベトナムビール「333(バーバーバー)」も買った。
ヒィッ!
うますぎ…。びっくりしたよほんと。
「おいしっ…」て独り言でたよね。
パンがまずサクサクで香ばしく、めちゃくちゃにうまい。
そこに、バターのコクとレバーパテのこっくり感、それになますの絶妙な爽やかさが相まって、シンジラレナイおいしさに仕上がっている。想像を軽く上回る味わい。
ただ、とうがらしみたいのが中に入っていて、それを噛み締めると口から火を吹く。とうがらしみたいのさえなければ、平和でおいしいのだけれど。
1日目は以上で終了。
台湾から始まった一人旅
旅なんて、まったく興味がなかった。
風景を見てまわって楽しいものなのかしらん、と思っていた。
そのうち海外旅行に行くようになり、ああ、旅とは異国情緒を楽しむものなんだなあ、あとホテルステイもいいもんだなあと理解した。
けれど、一人旅をする人の気持ちはまったくわからなかった。
気のおけない友人とあれやこれや言いながら過ごす、その時間こそ旅の楽しさなんじゃないのかと。
30歳を過ぎ、それまで勤めていた会社を辞めて自由業となり、時間に余裕ができてきた頃。そんなタイミングで、宮田珠己氏の著書『晴れた日は巨大仏を見に』(幻冬舎文庫)を読んで衝撃を受けた。
それから宮田氏の書籍を貪るように読んで、わたしは旅の良さも何もまだわからないままに、せき立てられるように「まずは台湾へ一人旅に行こう」と思ったのだった。「何か楽しいことがあるのかもしれない」とそう思ったのだった。
海外はおろか国内旅行経験すらほとんどない。不安だらけの中びびりながら赴いた台湾。
備忘録をさらりと書いておこう。
行くぞ台北
台北に決めた理由は、単純に一人旅しやすそうというのと、美味しいご飯が食べられそうということ。ガイドブックに付箋を貼って妄想を膨らませたりしながら。準備もたのしい。
2泊3日というタイトな旅。
本当はもっと滞在したいのだけれど、自由業ゆえ「仕事が急に入ってきたらどうしよう…」と心配してこの日程なのだ。旅の前からびびっている。
エバー航空にて関空から桃園国際空港までひとっ飛び。たしかチケットは往復3万円しなかったと思われる。
にしても、空港の雰囲気ってほんとたまらない。すごく開放的だし、旅気分が極まる。いろんな国の人が歩いてるのもいい。
みんな大好き機内食。
美味しかったような、そうでもなかったような。肉の冷凍感がすごかったような気がする。
空港から台北市内までは、高速バスを使って行くのだ。これも緊張したなあ。
何しろわたしサイドに余裕がぜんぜんないもんだから、バス受付のおばちゃんの言うことを聞き逃すまいと必死。異国情緒もへったくれも感じることなく乗車したのであった。
乗車してからは、iPhoneのマップと照らし合わせながら一瞬も休むことなく道を確認。んなことしなくても大丈夫だから…と当時のわたしに言ってあげたいものです。
「ガーラホテル」というホテルにチェックイン。シンプルでアクセスもよくよかった。
そう、これが食べたかったのだ。豆花。
『孤独のグルメ』(テレ東系)の五郎さんが美味しそうに食べているのを観て、たまらなくて。
めっちゃめちゃ美味しかった。「おいしっ…」って独り言でた。
屋台で魯肉飯を食べたり、士林夜市に行って占ってもらったり(日本語がよくできない人だったので、言ってることは不明)、海鮮ちゃんぽん麺みたいのを食べたり、マンゴーかき氷を食べたり(食べてばっかり笑)、もうこの時点で「旅、楽しい!」ということしか頭になかった。
自分の行きたいところに自由に行けるって、思った以上に楽しい。
有名な朝ごはんのお店にも行ったよー。
美味しかったけど、右のがかなり油っぽくてほとんど食べられなかった思い出。近くのテーブルにクラブ帰りかなと思われる若いニーチャンネーチャンが騒いでた。
そのあと台北市内をいろいろ観光して、小籠包を食べたりしながら、ここへ。
映画が好きなので、台湾の映画館で映画を観てみたいと思ったのだった。
ここは台北のミニシアター的な感じ。
日本では未公開の、菊地凛子主演アメリカ映画を観た。
まあ映画はさほどだったけれど、台湾のミニシアターの雰囲気には、いと興奮。とはいえ、日本とそれほど変わらないけれど。渋谷のイメージフォーラムと似てたかな。
ここのご飯がおいしかった。
鶏肉飯とキャベツの炒め物とつみれ汁みたいのを食べて、中でもキャベツの炒め物が最高だった。帰ってきて何回か作ってみたよね。
ホテルの近くのバス停から空港へ。台湾のバスは手を上げて止めるらしいよ。
そんなこんなで日本に帰ってきたのだった。自分へのお土産として、かわいすぎるお茶3つを購入。
文化が違うので、バスに乗ることひとつとっても緊張が走る。
そういう、びびる感覚って、大人になればなるほどあまりない。
「勝手知ったる」中で安穏と暮らしていたわたしにとって、一人旅はとても新鮮に感じたのだった。
と同時に、当時サラリーウーマンをやめて大海原へ漕ぎ出さんとしていたわたしの気分とも、じつにほどよくマッチしたのだ。
まだまだ一人旅経験の少ない若輩者ではありますが、びびりつつもなんとか出す一歩を、ご笑覧いただければ幸いです。